災害時における心のケアの講演会に行って来ました。
いつもは、震災を直視できず、真面目な記事をなかなかアップできませんでしたが、今回は、大変勉強になりましたので、アップさせていただきました。
 
 
 
色文字のところが、印象に残ったところです。
 
 
 
 
 
 
辻井正次【中央大学現代社会学部教授】先生と杉山登志郎先生【浜松医科大学児童青年精神医学講座】のお話を要約すると。。。
 
 
 
 
今回の大震災は、   天災(地震) × 天災 (津波) × 人災 (原発)   という未曾有の災害である。特に福島県は、収束のイメージが付かず、長期化するであろう。他の県では、僅かずつではあるが、復興の兆しが見えてきている。
 
 
 
 
本来、震災におけるPTSDの割合は、1割以下であるが、今回は、それ以上になるであろうと予想される。したがって、心のケアについて多くの人が認識することが重要である。 
 
 
 
 
【レジリエンシー(復元力)と脆弱性】
 
もともと、トラウマに対して強い子と弱い子がいる。
トラウマに強い子は、逆境に強い子。敏捷性があって、人付き合いがよい、普段から前向きである子。そういう子は、災害時にもレジリエンシーがある。
 
 
そうでない子に対しては、心のケアが必要。また、災害時には、被害の状態によって、災害弱者になってしまう子もいる。災害に脆弱な子は、無気力、孤立、コミュニケーション能力が低い、受身、ハンディキャプを背負っている子、保護者を失った子。
上記を災害弱者という。
 
 
災害弱者に対して、長期間、予測して、立ち直る状況を与えると強くなっていくという臨床結果もあるが、これは、予防的心のケアである。←逆境は、必ずしも人を弱くするとは限らない。
 
 
 
 
 
今回は、災害が起きてしまったため、その対応について話をする。
 
 
 
【震災の影響とその対応】
 
① 安心を提供する。
② その人のまわりにいくつもの窓(聴く・相談・提供)を開ける。
  生き残ったことに対して、罪悪感を持つ人がいる→決して、否定しないこと。
  誰にもどうすることもできなかったということを理解してもらう。
③ 生活の基本を守る。日常を取り戻す→安心→いつもの心を取り戻す。
  プライバシーの保護、睡眠・休養・運動・適度な情報(不安な状況では、ニュース  を経つことも必要) 
  子供たちにとっては、学校の再開が何よりも大事。
④ 災害に対して脆弱な人への支援体制の確立。
 
そして、
次への生活をスタートさせるためにもっとも必要なこと。それは。。。
 
 
 分断された生活をつなぎ合わせること。(前の生活を忘れないこと)
 
 人が逆境に負けず、新たな生活をスタートさせられるには、家が準備さ  れたり、職場が与えられたり。。。すること以上に、大事なことがある。
 それは、前の生活を思い出し、それらと これからの生活をつなぎ合わせ ること(心の整理)である。
 
 
 
 
 
津波に流された瓦礫の中で、前の生活の匂いを探す方々の姿を見て、涙が流れます。彼らは、新しい一歩を踏み出すために、心の整理をするためにいくのです。写真でも、紙切れ1枚でもなんでもいい。もし、自分だったら、同じことをすると思います。
 
 
 
 
それすらもできない原発付近の被災者の方々。。。 
 
 
 
 
 
私は、今、自分にできることを問うています。
 
 
 
 
 
そして、 
 
 
【復興に必要な力とは・・・】
 
1 積極的対処能力    
2 高い社会性       → 人である誇りを失わない人間性
3 内的倫理性
 
東北の人たちは、自分たちの運命に直面し、その意味を見出し、分け合い、助け合い、ルールを作り、協力して生活を立て直そうとしています。“重いみこしはみんなで担ぐ”と言う精神がある、強い集団です。ですから、必ず復興することができます。
 
 
そして、その姿が、日本全国民が支援者となる原動力となっているのです。
 
 
最後に、
東北の人は、なかなか弱音を吐かず、我慢強い。
「私よりももっと大変な人が。。。。」
とよく言います。
困っているの認識が薄い。困っている条件は、十分にそろっている。
 
しかし、
これだけは言えること。
 
日本全国の中で、東北の人々、福島県の人々が一番大変ですよ。 (会場全体に笑い声)だから、安心して差し伸べる手に甘えてください。 
 
 
とのことでした。
全部はメモしきれませんでしたが、要約です。
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。