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 昭和30年4月17日 修学旅行で訪れていた日光の旅館を後にし、楽しい思い出を脳裏にいっぱい詰め東北本線の汽車で話し込んでいた。
すると、白河駅を過ぎ間もなく、車窓右側方向の空が真っ赤に染まっている。
誰かが
「どこか火事だ!」
と言った…。車中は騒然となった。

間もなく僕らは、郡山駅に着いた。郡山駅で先生が駅員から情報を聞く。今から帰ろうとしている僕らの生まれた町、常葉町が大火災になり、郡山消防署からも消防車が応援に行っていると知らされた。
 
この情報を聞いて自分の町の駅へ向かう列車の中は修学旅行の思い出どころか、火災のショックで、泣き出す者、我が家が心配で黙り込む者等、異様な雰囲気の中でぼくらは、駅に到着した。